IDS!2009 FC TOURに行ってきた!

シルバーウィーク最後の日、坂本真綾FCライブに行ってきました!
熱が冷めないうちに珍しくレポート書くよ(´ー`)

もともと、僕はファンクラブ会員でもなんでもないやつなんですが、チケットを譲ってくださる方がいらっしゃって、ご好意に甘えて1回目のみですが参加してきました。
(今日は昼・夜の2部制でした)
ファンクラブイベントなるものに参加するのが初めてで、なんだかんだドキドキしながらの参加でした。



かぜよみライブのときと少し客層が異なり、年齢層は平均30歳くらい?で、30代後半・40代とおぼしき人もちらほら。
また、今日のライブでは、曲にまつわるエピソードを募集されてて、それを真綾さんご本人が紹介されてたんですが、そのエピソード自体も、やや年齢を重ねた方らしいエピソードが中心で、改めて彼女のキャリアの長さ・ファンの方の思いの深さに感じ入りました。
男女比は、かぜよみの時に比べやや男性が多い感じもあったけれど、それでも5.5:4.5くらい。
性別・年齢が偏ってないのは、ある意味坂本真綾ならではだなあ、なんて思いながら会場入りしたのでした。



トークをはさみながら1曲ずつ歌っていくスタイルで、通常のライブと比べるとMC成分大目で、それがまたあの男前かつ真摯な話し方で進行されていくのがとても楽しかったし、時折心を打つメッセージに彩られてました。記憶に頼っての記述なので、所々場所や細かいせりふなど異なることもあると思うけれど、思い出せる限りで、少し詳細を書いてみたいと思います。
言うまでもなく、ネタバレオンパレードなので、大阪・福岡をごらんになる方はご注意くださいませ。


1.SONIC BOOM

ボーカル・ピアノ&アコーディオン・チェロ+コーラス・ギター・パーカッションというアコースティックな構成なので、原曲とはやや違った趣になったけれど、僕と君の間におけるパーソナルな希望というテーマがより染み込んでくる感じがして、個人的には良アレンジだなあと思いました。
かぜよみライブで聴いてみたかった曲だけに、今回聴けたこともすげーうれしかった。
「しまうの」→サビに行くところは、生声で聞くと本当にゾクゾクしました。


「こんばんは、坂本真綾です」との挨拶から始まるおなじみのMC。今回は、事前にFCで募集した「曲に対する思い入れエピソード」を参考に、自分でセットリストを考えたとのこと。

「ちゃんと送ってくれましたか?(まばらに手があがる)あ、結構いらっしゃいますね、ありがとうございます。・・・でも、送らなかった人なんでー?送ってっていったのにー(笑)・・・まあいいんですけどねー」と拗ねちゃったりするところで会場も笑っちゃったり。ここでいくつかここ最近の曲に対する思い入れエピソードを紹介。「こうしてみんなに寄せてもらったエピソードを読み返していて、私が書いたものなんかでも、自分が書いたものとは違う捕らえ方がされていて、それで自分自身も曲に対する理解が改まったりして、自分がとても楽しかったです。目は全部通してるんですよ」とのこと。
その後、「MC脱線して長くなって押すと怒られちゃうんだけど、これだけは話しておきたいんです」と前置きしながら、最近はまっているDSのゲームの話へ。「ともだちコレクションにはまってるんだけど、最近バンドメンバーがゲームの中で修羅場なんですよ・・・仲間うちでケンカしちゃったり、うちのお母さんに告白する人が出ちゃったり(笑)」

2.ストロボの空

3.Remedy

ストロボの空は、サビの力強さが今聞くと当時とはまったく別物だなあと痛感。ファルセットはちょっとこの曲では調子悪そうな感じもしたけれど、2番のサビが終わったところのブリッジのところは鳥肌立つくらいきれいに声が伸びてました。
Remedyはかぜよみツアーで聞いたときよりもこなれてる感じで、声もすごく出しやすい音域なのか、淡い印象と相まって綺麗にはまってた曲だと思います。
言葉一つ一つを押し出すようにこちら側に届いてくるようで、今の坂本真綾の声で聞いて1・2を争うくらいに気持ちいい声で聞ける曲だと思ったり。


MCでは、名古屋に関するエピソードをちらほら。「実はレミゼのときに、岐阜に初上陸したんですよ。コゼット役の辛島小恵ちゃんと長良川温泉に行ってきて」ローカルな地名すぎて会場が笑っていると、「なんで笑ってるのー?いいとこだったんですよー」と突込みが。
どうも工事中だったようで、途中でおじさんが入ってきたりするハプニングがありつつも、「旅行だからもうどうでもいいやーってなっちゃうんですよね(笑)」と和やかなトーク


その後、次の曲にまつわるエピソード。「20歳のときにこの曲と出会いました。人生における永遠のテーマといえるようなことを、自分と同い年の人が歌っていることに衝撃を受けました」そんなエピソードに向けて次の曲を歌いますとスタンバイ。

4.孤独

今の坂本真綾が歌う孤独は、当時と違って、歌詞が実に染みる歌い方になってるなあと痛感。もっとも、あのあどけない汚れの無い声で歌う孤独は、前途のエピソードのように、変に突き刺さってくる感じがあったんだけど、今はニュアンスがちょっと変わった感じもしたりして。
これに関しては、個人的には昔の歌い方のほうがはまってる感じがしたなあ。

5.蒼のエーテル

ピアノ1本で歌われるエーテルは、かぜよみ収録のニュアンスと異なり、歌い方がやや素直になってて、聞きやすくなってる感じがしました。繊細さがやや影を潜めた代わりに、伸びやかなその声は違うニュアンスを齎してくれて、すごく新鮮に聞けた感じ。


と、ここでIDS!の年末恒例のプレゼントについて言及。「もうサプライズでもなんでもないんで、もう作ってます!言っちゃいました(笑)」そのお手伝いとして、みんなで録音をすることに。
お題は「いちー!」
何かナイショですけどもうわかるよね?最後だから、一番印象に残るようにやりましょうねーと真綾さん。


「じゃ、リハーサル・・・すごくいいですねー。みんなでも、優等生すぎない?」「ちょっと、みんなちゃんと空気読んで!」「もう1音だけあげて!不良っぽく!」ぶっちゃけ注文厳しすぎて吹いたじゃないすかw


MCでは、ピアノを弾くことになったきっかけについて。「やれといわれたことじゃなくて、本当に好きなことなら続くんだなあと痛感しました」結婚式でNO FEARを歌って喜んでもらえて、こんなに難しい曲から始めてしまったけど、おかげでまた大切なエピソードが増えました、とのこと。

6.NO FEAR/あいすること(弾き語り)

弾き語りすげー安定しててびっくり。かぜよみの時よりずっと安定してる気がした。これでブリッジのところのタッチが安定したら完璧じゃないかなあ・・・。


MCで、次に歌うカザミドリについてのお話。さっきの合言葉を録音したテレコを持って、かぜよみ完成後にヨーロッパで街の音を録音していたという真綾さん。
「もともと旅行したら、ヘッドフォンして歩いてたんだけど、町の音って本当に面白いなと思って。で、今回年末プレゼントも、こうしてIDSだけの音を残したいと思ったんです」

そして、カザミドリは一生歌っていきたい曲だから、FCライブでは絶対歌っておきたいとコメント。

7.カザミドリ(弾き語り)

かぜよみツアーのときまでは通して弾けなかったとのことだったんだけど、これがどうして、ほぼノーミスで最後まで。
個人的には今の坂本真綾が歌う「ポケットを空にして」のような曲だと思ってます。明日から日常という旅に出る僕らへの応援歌のように感じました。CDでは普通に流してたけれど、生で聞いて改めて好きになった曲です。Aメロに入る最初の出だしの声が実はすごく好きです。


メンバーをもう一度呼び込んでのMC。メンバー紹介は、ともだちコレクションと絡めての紹介で、なんだか和みました。「うちのお母さんを狙ってるピアノの〜」みたいなw
「今回の企画を通じて、改めて自分の昔の曲を聞いてみて、岩本さんに書いていただいた歌詞が今になってやっと理解できたり、腑に落ちたことも多かった」と話しながら懐かしい曲へ。

8.DIVE

今回のセットリストで個人的には、この曲と10曲目が一番聞いてて鳥肌たった曲です。DIVEは、曲を通じて包み込まれる感じというか説得力が、全く以前と異なっていて、今の坂本真綾の声だとこんな表現ができるのかーと改めて痺れた感じでした。

9.約束はいらない

直前のMCで、今回のリクエストで一番多かった曲と話されてました。やっぱりであったきっかけになった曲だからというエピソードが多かったようです。最初のだだだだ・・・という部分がチェロパート担当になってて新鮮だったなあ。
あと、コーラスが今回ちゃんと入ってて、それがアクセントになってすごく聞きやすかったです。個人的にはかぜよみツアーのアレンジより好み。


実は、その後のMCが次に歌う曲のエピソード紹介だったんですが、これがとても切ないエピソードで、ちょっぴりうるっときました。
亡くなった父親を見送った帰りに車の中で号泣していたとき、バックにかかっていた曲が若葉という曲だった。「苦しいほど焦がれた未来で」と未来を思う歌詞を見て、生きている自分が父のためにもその先・未来を生きていこうと思ったというエピソードだったんだけど、これが次の曲と相まって、少し切ない気持ちでいっぱいになりました。

10.若葉

それまでは、大学時代のよくある恋愛模様の曲かなーと思っていて、真綾さん自身も大学時代の友人をモデルに書いた歌詞らしいんすけど、先ほどのエピソードを通じて、大人になってかなえられなくなってしまった約束をふと思い起こしました。
夕凪LOOPの録音のときより、歌がすごくストレートになってて、アレンジのせいも相まって、個人的には今回のツアーで好きになれた一曲です。


最後の曲の紹介の前に、次の新曲のエピソード紹介。「東京から名古屋までの間にPVとりました!」お楽しみに、とのこと。
まずは音源でちゃんと聞いて欲しいから、今日は変わりにGet No Satisfaction!をやります、と真綾さん。
この曲は、ファンクラブがなかったら生まれなかった、歌うことの楽しさを知って出来た曲だから、どうしてもここで歌いたい、と宣言されてました。

11.Get No Satisfaction!

声が乗ってきたってこともあるんだろうけど、この曲もよかったなあ。かぜよみDVDのときは硬い印象があったけれど、アコースティックでも全然いいなあ。高音が突き抜けるように出てて、聞いてて結構ノリノリでした。

12.風待ちジェット〜kazeyomi edition(アンコール)

アンコール1曲目は、かぜよみツアーでやってたあの振り付けを真綾さんがしてたんだけど、やってる人は1/3くらい。聞き入ってる人のが多かった印象でした。
オレもどっちかというと乗ってきた声を聞き漏らしたくなくて、じっと聞いてたんだけどw


NHKの海外ドラマの吹き替えでギャル役をやる・武道館のことなど近況報告などあって、恒例の「よかったらたってください。・・・たたないの?」お願いじゃなくて結局立てになってるしwww(でもそれがいい)

13.ポケットを空にして(アンコール)

みんなで歌って、というMCの割りに、殆どの方がラララコーラスのところだけって方が多かったかなあと思います。かくいう自分もそういう感じでしたがw
FCライブらしい温かい感じで幕を閉じたのでした。



全体を通じて、やっぱり通常のライブとは違うパーソナルな感じがいいなあと思ったり。途中で、happy endingを流したご夫婦の紹介とかもあったしなあ。
でも、やっぱりがっつりツアーも聞きたいなあ。まずは武道館!


おまけ。今日の収穫。