ハッピー・サッド

4年前の冬。
あの日、大切な友達を失った。

その衝撃は、今でもずっと忘れられない。
なんか呆然として、そのまま気が付いたらそいつの住んでいた街に辿り着いてた。

ただ、当時は毎日疼いてた心の傷もちょっとずつ薄れて、思い出さない時間が増えてきた。
それでも自分は生きてる。こうして元気ですごしてる。
1年に1回、そいつに報告しに行くのが楽しみなんだ。





2009年5月7日。
一人の友達をまた失った。
彼女も、当時のやつと同じ20歳だった。


ほんの一週間ほど前、一緒に徹夜で遊んだばかりだった。
今でもいろんなはてなマークが頭を渦巻いてる。



少し強気で、でもどこか不器用で、そんなきみは、当時失ったあいつにすごく似てた。

性別とかは全然ちがうけれど、それでもどこか遠くに行ってしまいそうな気がいつもしてたのは、きっと気のせいじゃなかったと思う。
そんなきみと最後にかわした約束。

「今度くるときは、必ず教えてください。わたしから会いに行くから」





君が、世界から見放されてると感じるなら、僕のはしっこをかじるといい。
140文字をどれだけ重ねても戻ってこないものがあると知ってるけど、それでも僕はいつでもはしっこがかじられるその日まで、ここにこうして佇んでいようと思う。


眠れないので、きみがすきなうたを口ずさむ。あの日の約束の代わりに。



May your soul rest in peace.