夢について
小さい頃はよく夢を見た。
あるときは、雲にしがみついて空を舞ってみたり。
宇宙を駆け抜けながら、新しい友達との出会いにときめいてみたり。
睡眠時間の長さもさることながら、それは知らないことへの憧れだったんだと思う。
わたし自身が目で見た記憶たちは、多分その定義自体が曖昧なまま、夢の中でそのまま夢描かれていたんだな−今になるとそう思うのだ。
幾ばくかの時が流れ、わたしは常識と非常識の檻の中で日々流れる時を移ろうようになった。
「空を飛ぶには、揚力が必要で・・・」「現実的に宇宙を旅するには・・・」
意識しなくたって、そうして学んできた様々な常識の欠片たちは、確実に今のわたしを形成しているし、それはもはや不可欠のものだ。
ただ、それだからこそこうも思う。
−いつから、夢を見なくなったのだろうか、と。
そう思っていたある日、夢を見た。
会社でちょっとした失敗をして、その相手に申し訳ない気持ちで一杯になった夜のこと。
空も飛ばない、宇宙にも行かないけれど、わたしが誰かを幸せにしたいと走って、その誰かと笑いあっている夢だった。
それはひょっとしたら夢ではなく、明日描ける未来かもしれないけれど。
わたしの夢は、きっと空でも宇宙でもなく、もっと近くて大事な場所に眠っている。
Twitterでお世話になってる方のお題をもとに書いてみたら、くさくなった!w
成歩堂事務所のテーマAOR風・デモ版
先日、Twitterという場所にてお知り合いになった方に頼まれて(せがまれて?w)、逆転裁判関係のオフ会に出席してきました。
すげーファンというわけじゃないけど、アドベンチャー好きの自分は、一応1から4までプレイ済み、DSで出てるソフトは限定版も持ってたりという感じ。なんだかんだで好きなんすよね、やっぱり。
というわけで、当日に間に合えばと作ってたのが、成歩堂事務所のテーマをエレピで洋楽風つーか、AOR風にできないかと試してみたのがコレ。
http://chiba.cool.ne.jp/talet/mayoi.mp3
歌はデモ版なので、鼻歌感覚ですがご勘弁ッス。歌詞は一応自作で、なにげに逆転裁判ぽい歌詞かも。
(you're)Looking back on it,
i'm trying to be your guard
now i found the truth,
the case is NOT over(you're)looking back on it,
past cases let you suggest
dont you keep in (the) dark
I swear on this holy court.(意訳ぽいやつ)
振り返るんだ、僕は君を守りたいと頑張ってる
そう、今真実を見つけたんだ
まだ事件は終わっちゃいない振り返るんだ、過去の事件がきっと何かをもたらしてくれる
暗闇に閉じこもってちゃだめさ
ぼくはこの法廷に誓うよ
ジングル作ってみました
先日やったラジオで、作ったジングルが結構好評だったので、期間限定になりそうですが、うpってみました。
ピアノ一発録りなんだけど、勢いは出たかなーという感じです。
■スーパーマリオ・ゲーム終了時のアレンジ http://chiba.cool.ne.jp/talet/mario_end.mp3
■MOTHER2・家の音楽アレンジ http://chiba.cool.ne.jp/talet/mother.mp3
マリオの方は、すげーコードがジャズになってしまっていた。手癖だなあ。
大人が子供に勧めたいゲーム
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 1994/08/27
- メディア: Video Game
- 購入: 4人 クリック: 61回
- この商品を含むブログ (82件) を見る
ゲームは子供のものだ、なんて教えられながらも、結局大人になっても相変わらず他の趣味と並行しながらゲームという分野もひとつ自分の大事な要素のまま変わりなく生活している気がする。
ただ、子供の頃っていうのは、どちらかというとゲーム自体一つのコミュニケーションツールだったと思う。
ネットなんかのコミュニティに触れることがなかったこともあって、「どこまで進んだ?」であったり、「○○が倒せない」という情報交換であったり。もちろん、直接的に対戦ということを通じてコミュニケーションになっていくケースもあって、一時格闘ゲームがあれだけ盛んになったのも、そういったコミュニティが拡大していくのに寄与してくれてたからに他ならないんじゃないだろうか。
そういったものに比べると、自分がMOTHER2というゲームに触れたのは、とても個人的なきっかけだったと思う。ドラクエやFFといった大作ゲームが好きだった友達の家に、ひっそりと棚の奥に収められてたそれを見て、「これ面白いの?」と聞いてみたら、まるで大切な思い出をしまいこむかのような表情をして、「いいゲームだよ」とだけ言った。
そんなわけで、最初にこのMOTHER2に触れたのは高校生のときだった。最初はファミコン調のグラフィックに馴染めなかった部分もあったけれど、やっていくうちにそれがとても心地よく感じられてきた。なんでだろう、と思ったけれど、原因はすぐそこにあった。
トイレをノックすると、「は、入ってるってわかってんだったらノックするなよぉぉ」と言われたり、街の看板をチェックしたら、「チェック!って言いながらあちこち調べてるのあなたね」といわれたり。
お決まりのRPGの文法を壊しながら、とてもヒューマニティ溢れる台詞を吐き出す名もなき住人たち。それは台詞一言でもとても人間くさくて、それゆえになぜか想像力の補完もあって、とても温かく自分の胸に響いた。
それに気づいてから、早く進めるのがとても勿体無く思えた。色んな景色も見たい、早く続きを知りたいというよりは、平和な街をうろつきながら、とにかくたくさんの人と会話をしたり、何気なく街を闊歩するのがすごく楽しくて。
最初のオネットという街からトンネルを抜けてツーソンという街にでたとき、街の規模が大きくて、知らない住人ばかりだったり、町の色合いが異なることも含めて、とてもドキドキした。自転車を借りることができて、しばらくはずっとオネットの自分の家に帰ってたような気がする。
今振り返ると、それはよくテレビでやっている「はじめてのお使い」みたいで、RPGの文法に真っ向から対抗してるかのような台詞や設定に対し、自分が体験していたのは紛れもないRPGの王道であったことに改めて気がつく。そうして、自分が操るネスは・・・いや、そのときは多分自分の名前をつけてたと思うんだけど、その主人公は、少しずつ少しずつ歩みを進めていった。
でも、最初の手触りとは逆に、フォーサイドやサマーズで起こった出来事は、大人によって裏切られたような感覚がして、少し胸が痛くなった。もう一度最初の頃の冒険に戻りたいなーと思いつつ、それでも歩みを進めていく。
だんだんと敵が強くなるに従って、薬を買うついでにサターンバレーの温泉で癒される日が続いた。本当に湯治みたいだなと思いつつ。
終盤になり、とても残酷な事実が告げられ、そこで初めてこのゲームを終わらせたいと思った。いや、この物語を。
そして、行き着いた最後の戦闘では、とてもびっくりする仕掛けが2つ待っていた。どうやってもだめだと思ったときに、何気なく選んだ行動こそが、まさに祈るという行為だったんじゃないだろうか。
そして迎えたEDのあまりの自由度に、再び待っていた冒険が戻ってきたような気がした。街をあちこち歩くけれど、もうドキドキはない。
だから、それは冒険を終わらせるための冒険。
自転車を返した。本も返した。仲間も見送った。
でも、家に帰りたくなかった。そこでこの日常が終わってしまうことが怖いと思ったから。
だから、僕のMOTHER2はそこで途切れたままになっている。戻った場所では、まだ戦闘が残っているけれど。
もしいつか子供が生まれて少し大人になった頃に、そっとプレゼントしてみたいと思う。
そして、EDを迎えることができたなら、そっとお疲れ様を言いたい。
雨の日と月曜日には
実際には月曜日じゃないんですけども。
じとじとと雨が多くなってきた今日この頃。自然と自分の感情も下降線をたどりがち。
でも、傘を指すって行為や、雨の音自体は実は結構好きだ。
ついったーのところでも独り言として書いたことなんだけど、それぞれの空間が隔離されてるようで、実はそれが寄り集まって社会ができていることを体言してるような気がするからなんだと思う。みんな一人だけど、それって逆に言うと同時にひとつの社会を構成している構成員であるという証でもあるようにも感じられて、だからこそ少し傘を差すこと自体で、そういったことを少し離れた視点から見られるって意識があるのかもしれない。
実際は、外に出たくないって言い訳にも繋がりやすいんですけどね。そんなことを思いつつ、外を見ながらいろんなことを窓ガラスの上に映し出してた学生時代のことをよく思い出します。
窓ガラスから誰もいない校庭を見つめてたその瞬間の印象がすごく濃くて。
そして、今日も窓ガラスの向こうに見える雨の街を見ながら、少し現実逃避をしちゃうわけです。だめだなあ(笑)。
「Baby cruising Love」(あこーすてぃっく)録ってみた
知人から「Perfumeピアノでやったらどんな感じになります?」とちょっとしたお願いが飛んできた。歌い手が男女で異なるだけでも相当違うと思うのに、アコースティックでやったら全然無理でしょう、と思って断ろうとしたんだけど、せっかくなのでやっちゃった(笑)
http://chiba.cool.ne.jp/talet/baby.mp3
お試しでイントロ+Aメロの部分でピアノ+歌の一発録り。もっとシンプルにするか、逆にもっとコードを崩すかしたほうがいいかもしれないな。
容量がいっぱいいっぱいなので、また新しいのをうpるときに消滅する予定ですが、よろしければお土産にどうぞ。
まあ、もうちょいちゃんと録音したら、そのときはまた披露させてくださいませ('ω`)
レビュー:GAME
- アーティスト: Perfume,中田ヤスタカ
- 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- 発売日: 2008/04/16
- メディア: CD
- 購入: 20人 クリック: 826回
- この商品を含むブログ (683件) を見る
木村カエラのせいとか、ニコニコ動画のアイマスMADのせいとか色々言われてるけど、とにもかくにも確実にお茶の間のテーブルでもおなじみになりつつあるPerfumeの最新アルバム。
かくいう自分も、当初いわゆるアイドル的な見方しかしてなかったんだけど、楽曲を聴いてころっと評価を転換させたタイプです。ある意味これはすごい、と思った次第で。かつて、自分が小さい頃には、同じくロボット的な振り付けのアーティストとしてWINKがいたんだけど、それとはまったく意味合いの違う、懐かしいようですごく新しい音楽へのトライだと思う。
音的にはテクノポップといいつつ、ユーロビートもあれば、曲によってケルトの匂いのする曲だってあるわけで、ゴリゴリのテクノというわけでもない。ただ、当然中田ヤスタカプロデュースで統一された音が鳴ってる上に、アルバムを通した流れは相当に聞かせる流れになってると思う。そういった様々な音楽性はあくまでアクセントであって、中心にあるのは、なんだかんだいっても、彼女たちの透明感ある声でもあると思うわけで。
よくPerfumeは電脳的な匂いがすると言われるけど、オレはどうしてもそうは思わないんです。確かに、表情を変えないままで機械的な振り付けはついているけど、どちらかというと歌詞の感情は具体的な表現はなくとも切なさの欠片がちりばめてあるし、歌声はそれに対して淡々と透明感がありつつも、どこか甘さが残る。
10代の女の子独特の甘さなのかもしれないけれど、それはメロディーや歌詞の切なさを過剰じゃない程度にうまく掬ってくれる。日本人の心にすっと入ってくるのは、おそらく生っぽい曲や声ではなくて、少し淡い程度に色づいた切なさがポイントなのかもしれないなあとぼんやり感じた次第です*1。
ちなみに、この「GAME」というアルバム、個人的には聞きどころは、「GAME」のゴリゴリの音から4曲目の「Baby cruising Love」〜「チョコレイト・ディスコ」〜「マカロニ」へと続く流れ。アルバムの中で聞くと、「マカロニ」のファニー感たっぷりの切なさがすごく胸に響く。
これくらいの感じで いつまでもいたいよね
どれくらいの時間を 寄り添って過ごせるの?
というこのサビの部分。普通なら多分切なさ全開すぎて逆にくどくなりそうなところを、あえて甘く歌うことで、ちょっと後ろ髪を引かれるような感じになる。実際殆ど具体的な描写は季節を表す冒頭の冬の部分だけなんだけど、言葉の単語が感覚的につかみ易いので、あまり具体性が乏しい歌詞だと思えないところも個人的にはすごく好きだ。
あと、アルバムが最後までだれないのは、ラスト2曲がまたメインを張れる曲2曲だからってのもあるかもしれないなあ。ともあれ、アイドルのようにも楽しめるかもしれないけど、単純に音楽ファンから見た場合でもすごく楽しめるアルバムだと思います。しばらくiTunesでまわそう。